会社を成功させる、会社で出世するとか、何か物事で「成功」と言えるものを手に入れたい場合、「人に与える」ということから避けて通れないですよね。
自分の利益しか考えない人のことを「テイカー(Taker)」といい、自分の利益よりも他人の利益を優先する人のことを「ギバー(Giver)」と言います。
テイカーは絶対に良くない!ということではないと思います。
人間は、欲望を持つ動物です。最終的には自分が一番かわいいです。
でも、それだけだと、現代社会ではどうやら成功できないようだ…。
と、成功者たちは気づき、行動を起こします。
この記事では「与える人ほど成功する」とは、どういうことなのか、僕なりの見解を綴っていこうと思います(・_・)
目次
与えれば絶対に成功するのか?
与える人こそ成功するってよく言いますけど、でも与えても自分に返ってこないケースもありますよね。
例えば、
- 親が子供に愛を注ぐ⇢ でも親孝行されない
- 人におごる⇢ 何も返ってこない(ただの無駄遣い)
- 上司の愚痴を聞く⇢ 時間の無駄
人に親切にしたり、良くしてあげても、返ってこないことが多い。
逆に、嫌な思いしたり、損したと思うから、どんどん「人に与える」っていう精神が薄れていく人も多いと思います。
じゃあ、「与える人こそ成功する」ってどういうことなのって話になります。
与えれば成功する人の特徴
「与えれば成功する」っていうのは、ただ奢れば良いとか、褒めればいいとか、ボランティアすれば良いとかじゃなくて、
だと思います。
これを軸に人と接していれば、人間関係って良好で有り続けると思っています。
例えば、こういう事例。
事例)ベンチャー企業の社長が、新入社員にディナーをご馳走する現場
⇢ 感謝・尊敬
⇢ 不信感・うんざり感
社長Aには、当然尊敬して付いてきてくれる部下がたくさんできるでしょう。
社長Bは、同じ5万円を奢っているにも関わらず、部下から敬遠され、場合によっては裏切られることもあるでしょう。
どちらも僕が経験した現場ですが、社長Aには今では沢山の部下がいて、社員50人以上いる成長企業になってます。
対して、社長Bは会社を倒産させ業界からいなくなりました。
多分、社長Bは、与えれば成功するっていうことを「ノウハウ」として、履き違えて理解していたんじゃないかと思います。
「金出せば、人は付いてくるだろう!」みたいな。
この形として見えない「心」の部分がしっかりしていないと、与えても成功できないって目の当たりした経験でした。
「親が子供に愛を注ぐ ⇢ でも親孝行されない」の理由
親が子供に愛を注いでも、恩を仇で返されることってあると思います。
賛否両論ありますが、僕として思うに、その理由は「親のエゴを子供に押し付けている」ケースがほとんどだと思います。
子供が夢や目標を持っているのに、頭ごなしに否定して、親の思い描く人生を押し付ければ、そりゃあ子供は親が嫌いになりますよね。
非行とか本当に間違った道に行こうとしている場合は言わないといけないし、道徳的な面は教えてあげないといけないです。
でも、子供なりに夢や目標を持ったんだから、まず「受け入れてあげる」ことが大事だと思う。
それから、「こんなリスクもあるけど…。」と心配していることも伝えて、最後に「でも父さんは(母さんは)、お前を応援しているよ。」と言ってあげれば良いんですよね。
ガーガー言うよりも、控えめで伝える方が気持ちは伝わります。
自分の子供だから、愛が故に言い過ぎたりすると思うけど、子供と言っても「自分以外の別人」であって、ある意味「他人」です。
時折「他人」として接する姿勢を持つと、見えてこなかった子供の気持ちが見えてくるようになるのではないかと思います。
「人におごる ⇢ 何も返ってこない(ただの無駄遣い)」の理由
答えは簡単で、テイカーの人に奢っているからです。
自分の利益しか考えていない人にご馳走したって、その人は「タダ飯食べれてラッキー!」くらいにしか考えていません。
感謝の気持ちとか、返したい気持ちなんて薄いです。
自分と同じギバーの人とお付き合いしていれば、win-winな関係で付き合っていかれますよね。
「上司の愚痴を聞く⇢ 時間の無駄」の理由
「上司の愚痴を3時間聞いてあげたのに、全然見返りがないじゃないか!」
と嘆いている人、けっこういると思います。
そもそも3時間も部下に愚痴とか説教を垂れる人は、間違いなくテイカーです。
自分の考えや感情をただひたすら伝えたいだけの、時間泥棒。
そういう上司からは何としてでもすぐ離れるべき。
会話のキャッチボールができず、創造的な会話ができないおっさんは無視して、自分の夢や目標のために命を燃やしましょう!
与えるべきはGIVERの人
与えるべき人は、間違いなくギバーの人にするべきです。
見返りを意識して与えるのはよくない。
でも、奢られても「タダ飯食えてラッキー!」みたいな人と長く付き合っていると、自分のリソースを浪費するだけです。
自分が与えたことに対して、誠実に感謝してくれて、win-winな関係を築こうとしてくれる人と長くお付き合いしたほうが、人生は充実すると思います。
ギバーをどうやって見抜く?
じゃあ、ギバーをどうやって見抜くかっていう話ですけど、
それは、自分が相手のことを本当に好きで尊敬しているなら、その人はギバーである可能性が高いです。
だって、自分が得すれば良いみたいな人を好きになったりしないですよね?笑
相手が、他者の利益を考える言動ができて、お付き合いしていて気持ちが良い人に自分のリソースを向けると、人生の質は飛躍的に向上しますよ。
「与えれば成功する」をノウハウと思っているクソ
・「いつも俺が奢ってるから偉い。」
・「俺が仕事を振っているから、おまえは食っていかれるんだぞ。」
みたいに、与えているから俺は偉い、成功するんだって思っている経営者ってたまにいます。
与えたんだから返してくれよって言ってくる人からは即離れたほうが良いですね。
良い関係を築けないし、金銭トラブルになること間違いなしです。
でもこういう機械的に考えたり、傲慢な人ほど成功したりします。
なので、お付き合いする人は、お金を持っているからとかじゃなくて、人間的に尊敬できるかを基準にしたほうが良いと思います。
「成功したいから与えよう」は止めよう
僕が一緒に仕事をする人は、純粋に相手を尊敬できて、一緒に仕事をしていて楽しい人です。
そういう相手だから、利害関係とかマウントとか気にしないでご馳走したり、ご馳走して頂くことも多いです。
相手を心から尊敬して好きでいれば、自然とそういう気持ちの良い関係でいられるパートナーは出来てくるはずです。
類は友を呼ぶって言いますが、本当にそうで、邪悪な心をもっていれば邪悪な人が寄ってくるし、清い心を持っていれば、誠実で魅力的な人と出会えます。
相手を好きになればGIVERになれる
成功したいからGIVERになろう!と思う人がいるけど、それはちょっと間違っていていて、まず「相手を好きになること」が大切だと思います。
相手を尊敬して好きになれば、相手を勝たせたいと思うし、大切にしたいと思う。
その時点で、もうギバーになっているし、仕事もプライベートもうまくいくと僕は思います。
なんか、すごく長くなってしまったけど、
僕が6年位のフリーランス人生で感じた人間関係の極意を綴りました。
参考になるか分からないけど、最後まで読んでくれてありがとうございました。
【 関連記事 】
◯お金は使うと増えるの嘘と勘違い | 令和時代を生き抜くために